憧れるのやめましょう(追記アリ)

ちょっぴりタイムマシーン。 2003年に描いた、お気に入りの失敗作です。

画材:パステル&色鉛筆/A3ケント紙2003年10月描画


このころはペーター佐藤さんに憧れていました。

 ペーター佐藤さんはミスタードーナツのパッケージで有名ですね。


 もともとはエアブラシの巨匠なのですが1980年代からはパステルを使って描く 有名人の肖像画やアメリカの子供たちで一世を風靡。 ミスタードーナツのパッケージもその頃の作品です。

 そしてそのパッケージに描かれていたアメリカの子供、その子供たちの幸福感あふれる表情に憧れて、「私も!」とパステルを買い、描き始めました。

 ペーター佐藤さんの作品はザックリしたタッチなので、まずは模写!と考えましたが、

「好きすぎて…」恐れ多くて、手が出ない。

 そのくせ(今考えると、この辺りがアホ、タワケですが)

もしや?同じ画材なら、「私にだって描けるかも。」などと血迷って試行錯誤、描き始めました。   

因みにモデルの女の子はフェリシモというカタログ雑誌から。

頭の上の子猫はウチのリンダ君。 でも、結果は幸福感どころか…



うーん、何がしたかったのか、全くわからん、、、 

考えてみたら私には、子供の頃から「面白い人」「一緒にいると楽しい人」と思われたい…という密

かな願望…というか、「憧れ」みたいな気持ちがありました。 

 そして、そういう欲がおのずとこういう意味不明なテンションになって登場してしまいます。

どう?びっくりした??面白いでしょ?・・・みたいなね。

 そして、そういう願望が垣間見えるのがなんとなく恥かしくて、

 しばらく この絵を見ることはなかったのですが、

 最近になって、これも年齢を重ねた不思議さ?歪み??からくるものでしょうか? 

 そんな風に、未だに未練がましく子供の頃の憧れを引きずっている自分が未熟で愛おしく思えたり、

 また、こういう絵に費やす時間があった事、そしてそれを無駄と思わず

今まで続けてこれた日常こそが、「幸せ」というものなのかも…なんて、

こりゃまた 全く説明になってないのですけど、

 この絵には当時は当たり前すぎて見過ごしていた私なりの「幸福感」が漲っている気がして、

最近ちょっとお気に入りの一枚です。 

・・・ とは言え、そういう自己満足な絵なので、これはもう全くの失敗作。 でもたぶん、きっと、ずっと捨てられないだろう私のアリバイ、 愛しき失敗作なのです。

いわしの森

パステルと色鉛筆の落書きです やり方わからなくって まだまだ工事中です。